Common Adaptive Platform Implementation
ソフトウェア定義車両(SDV)のための協調基盤
AUTOSAR Adaptive Platform の車載グレード/certification-readyなコード実装で、SDV 開発を加速。同じものをゼロから作り直す必要はありません。未来を形にする開発を始めましょう。
標準を基盤に、より速く、より安全に、よりスマートに構築
市場投入までの期間を短縮
仕様策定から実装までを短期間で実現。CAPI は、あらかじめ構築された車載グレードの基盤を提供することで、複雑なミドルウェアコンポーネントをゼロから開発する必要をなくします。 開発チームは独自機能の統合・開発に直ちに集中でき、開発サイクルを大幅に短縮するとともに、量産投入までの工程を加速できます。
開発コストと複雑性を削減
重複開発を避け、リソースを共有。CAPI は、協調的イノベーションという AUTOSAR の中核理念を体現しています。差別化につながりにくい基盤プラットフォームの開発・維持負荷を共有することで、業界全体で発生する高コストな重複開発を回避できます。こうした共同の取り組みにより、R&D コストを大幅に削減し、リスクを軽減するとともに、サプライチェーン統合を簡素化できます。
車載グレードの品質とセキュリティを確保
20 年にわたる卓越した標準化の実績に支えられた、信頼できる基盤の上に構築。CAPI は、AUTOSAR パートナーシップの厳格な基準に基づいて開発されており、機能安全(ISO 26262)とサイバーセキュリティ(ISO/SAE 21434)を最初から考慮して設計されています。CAPI は、車両の重要な機能向けに、堅牢かつcertification-readyな基盤を提供します。
標準準拠と相互運用性を保証
AUTOSAR 標準に即した準拠を実現し、ベンダーロックインを回避。CAPI は、AUTOSAR Adaptive Platform 標準に基づく整合性の取れた実装であり、異なるサプライヤのソフトウェアコンポーネント間でシームレスな相互運用性を確保します。これにより、安全性およびサイバーセキュリティの分野で業界から信頼されている仕様とともに進化し続ける、将来の変化にも対応可能なアーキテクチャを実現します。さらに、長期的な持続性と認証プロセスの簡素化を確保します。
エコシステムイノベーションを促進
自社ならではの価値創出に、R&D を最大限活用。基盤ミドルウェア向けの共通かつ信頼できるコアを活用することで、OEM やサプライヤは、優秀な人材や多くの開発予算を、重複開発ではなく、より価値の高い領域へ集中できます。革新的なユーザー体験、高度な機能、そして運転の未来を定義する新しいビジネスモデルの創出を加速させましょう。
設計図から実装基盤へ:AUTOSAR の進化
CAPI は、標準の定義から実装の提供へと進む、AUTOSAR の使命の自然な進化を体現しています。AUTOSAR Common Adaptive Platform Implementation(CAPI)は、AUTOSAR Adaptive Platform 標準に準拠した車載グレード実装を提供するために、グローバルな AUTOSAR コミュニティが推進する、実装を重視した戦略的取り組みです。
AUTOSAR Adaptive Platform 標準が「何を実現するか」を定義する本質的な仕様を提供する一方で、CAPI は、それを実際に動かすための「どのように実現するか」を、高品質なソースコードとして提供します。CAPI は、AUTOSAR パートナーによって協調開発され、パートナー各社のための共通基盤として、業界全体における差別化につながりにくいミドルウェアコンポーネントの重複開発を排除します。
CAPI は、自動車業界が依存する厳格な品質・安全性・サイバーセキュリティ基準を維持しながら、未来の SDV 開発を加速するという AUTOSAR の取り組みを体現しています。
Adaptive Platform 標準と CAPI の関係は、アーキテクチャ設計図から実装済み基盤への進化と考えることができます。
CAPI は、コードファーストアプローチの利点と四半期ごとの車載グレードコードのリリースを通じて、AUTOSAR 仕様への準拠を推進します。これにより、以下のような継続的フィードバックループを実現します。
- 実環境での検証を通じて、実装が仕様にフィードバックを提供
- エコシステム全体での並行開発
- 協調開発・テストによる品質の作り込み
- 基盤の安定化と改善によってイノベーションが加速
これは AUTOSAR Adaptive Platform 標準を置き換えるものではなく、合意形成に基づく標準の安定性と、現代的なソフトウェア開発のスピードを融合した、その自然な進化形です。
SDV エコシステム全体のための基盤
SDV の可能性を最大限に引き出すには、SDV エコシステム全体に関わるすべてのステークホルダーによる協調的な取り組みが必要です。CAPI は共通基盤として機能し、バリューチェーンにおける各主要プレーヤーに価値を提供します。
OEM/Tier1 の意思決定者向け
課題:「かつてないレベルのソフトウェア複雑性、開発負荷、リスクに対応しながら、SDV プログラムの市場投入を加速する必要がある。」
価値提案:CAPI は、開発リスクを低減する戦略的なプレコンペティティブ基盤を提供します。これにより、差別化につながりにくい複雑なミドルウェアコンポーネントを社内で構築・維持する必要がなくなります。
成果:実績ある車載グレードのコードベースを活用することで、市場投入までの期間短縮と R&D コスト削減を実現できます。さらに、ブランドを特徴付ける機能へリソースを再配分できます。
開発者・テクニカルリード向け
課題:「革新的なアプリケーション開発ではなく、差別化につながりにくいミドルウェアコンポーネントの実装や統合に多くの時間を費やしている。」
価値提案:業界で実績のある標準に準拠したcertification-readyなソースコードを活用し、すぐに開発を開始できます。CAPI の「コードファースト」アプローチと堅牢な API により、初日から価値創出に集中できます。
成果:単なる実装作業から脱却し、イノベーションへ注力できます。開発サイクルを大幅に短縮し、競争優位性や独自のユーザー体験を生み出す領域へ開発力を集中できます。
安全・セキュリティ技術者向け
課題:「複雑化・進化を続けるソフトウェアスタックについて、安全性およびサイバーセキュリティを認証取得のために立証することは、大規模かつ時間のかかる取り組みである。」
価値提案:ISO 26262 および ISO/SAE 21434 準拠を前提に設計された基盤を活用できます。CAPI は、機能安全とサイバーセキュリティを中核原則として設計されており、certification-readyな基盤を提供します。
成果:安全性ケースおよび認証プロセスを効率化できます。基盤ミドルウェアコンポーネントに関するエビデンス作成負荷を軽減し、認証取得までの期間を短縮できます。
ソフトウェアアーキテクト・プロダクトマネージャー向け
課題:「オンデマンド機能提供(feature-on-demand)や迅速な反復開発といった新しいビジネスモデルに対応可能な、スケーラブルで将来性の高いソフトウェアアーキテクチャが必要である。」
価値提案:CAPI は、標準化された高性能な AUTOSAR Adaptive Platform を実装しており、SDV 向け業界ベンチマークとなる動的なサービス指向アーキテクチャを提供します。
成果:新機能追加、OTA(Over-the-Air)アップデート、長期的な開発を前提として設計された車載ソフトウェアプラットフォームを開発し、アーキテクチャ上の技術的負債を低減できます。
調達・サプライチェーンマネージャー向け
課題:「複数サプライヤから調達したソフトウェアの管理により、統合作業の複雑化、ベンダーロックイン、そしてコストの増大が発生している。」
価値提案:CAPI は AUTOSAR 標準へのネイティブ対応を実現し、異なるサプライヤのソフトウェアコンポーネント間でシームレスな相互運用性を可能にします。
成果:サプライチェーンを簡素化し、サプライヤ選択の自由度を高めるとともに、高コストなベンダーロックインを回避できます。さらに、調達における交渉力を強化し、統合コストを削減できます。
SDV エコシステムパートナー向け
課題:「統一された SDV スタックにおいて、補完的なソリューションや構成要素をどのようにシームレスに連携させるか。」
価値提案:CAPI は、協調を前提に設計された、相互運用可能な車載グレードのベースレイヤーとして機能します。機能安全とサイバーセキュリティを重視したcertification-readyなミドルウェアコンポーネントを提供し、すべての構成要素がシームレスに連携するための共通基盤を実現します。
成果:同じものをゼロから作り直す必要はありません。エコシステム全体で技術的整合性と相互運用性を確保し、既存資産を活用した完全かつ実用的な SDV スタックを業界全体で創造することで、協調的イノベーションを加速できます。
統一された基盤の上で、モビリティの未来を構築する準備はできていますか?
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